高濃度ビタミンC点滴療法
High-concentration vitamin C drip therapy
高濃度ビタミンC点滴療法
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“高濃度ビタミンC点滴療法”とは、高濃度のビタミンCを静脈内に点滴注入し血中のビタミンC濃度を急激に高めることで、その高い抗酸化作用から老化の予防に加え、美肌・美白効果や疲労回復・風邪の予防効果などの全身におけるアンチエイジング効果が期待できる治療法です。
また、ガン細胞を死滅させる作用も併せ持ち、通常の抗ガン剤とは異なる副作用の少ないガン治療としても注目されております。当院では、高濃度ビタミンC点滴療法認定医が治療にあたり、患者様のニーズに合わせた安全かつ快適な点滴治療を実践いたしております。
ビタミンC内服ではダメなの?
ビタミンCには、抗酸化作用の他、メラニン合成抑制作用やコラーゲン合成促進作用、免疫能強化作用があると言われておりますが、人間は体内でビタミンCを合成することはできず、また経口より摂取したビタミンCだけでは、その効果を発揮するのに十分なビタミンC血中濃度を維持することは困難とされております。
そこで、高濃度のビタミンCを点滴で投与し血中内のビタミンC濃度を急激に上昇させることで、内服のみでは十分に発揮できなかった様々な効果を発揮することが明らかとなりました。
アンチエイジングとしての効果
老化予防効果
高濃度ビタミンC点滴は、ビタミンCが元来もつ抗酸化作用により、老化の原因とされる活性酸素を無毒化し老化現象を食い止めるとされております。
美白・美肌効果
前述の抗酸化作用の他、メラニン産生抑制作用及びコラーゲン合成促進作用により、美白効果や肌のキメやハリを改善させる美肌効果をもたらすとされております。
疲労回復効果
免疫機能強化作用を有していることから、疲労回復効果があります。
感染予防効果
免疫機能強化作用を有していることから、風邪などの感染症の予防効果があります。
口腔機能改善効果
歯周病や口内炎などの口腔内疾患を改善させる効果があります。
生活習慣病改善
高脂血症や糖尿病などの生活習慣病の改善効果が期待できます。
どうしてガンに効くの?
高濃度ビタミンC点滴療法は、過去に2回のノーベル賞を受賞した米国のライナス・ボーリング博士により、「末期がん患者にビタミンCを内服及び点滴投与したところ、延命効果が得られた」という学説発表から生まれました。
2005年に米国の国立衛生研究所(NIH)が、「高濃度ビタミンC点滴には選択的な抗ガン作用がある」という研究結果が発表したことで、アメリカで大ブームとなりました。
ビタミンCのサプリメントを口からたくさんとっても、ガン細胞を殺す程度まで血中濃度が十分上がる前に、そのほとんどが体の外に排出されてしまいます。
しかし、血管から大量のビタミンCを投与すると、細胞の周囲にしみ出したビタミンC自らが酸化されることによって発生する大量の過酸化水素が、それを代謝する酵素であるカタラーゼをほとんどもたないガン細胞だけを攻撃し抗ガン作用を発揮するといわれています。
通常の抗ガン剤は、正常細胞にもダメージをあたえてしまうので、さまざまな重篤な副作用をきたす恐れがありますが、ビタミンCはカタラーゼをもつ正常細胞には影響を起こさないため、ガン細胞だけに選択的に毒性をしめし、正常細胞には何ら害を与えないとされています。
ガン患者様においては、ガン病巣の縮小に加え、食欲増進効果や全身倦怠感の軽減・消失といった全身状態の改善効果を同時に期待できる治療法なのです。
注)高濃度ビタミンC点滴療法は代替医療ですので、すでに有効な抗ガン剤に代わるものではありません。