風邪にはご注意を!
こんにちは。院長の立石です。
最近インフルエンザが猛威をふるっておりますが、皆様お身体は大丈夫ですか?
今回、皆様にも起こるかもしらない症例を経験しましたので、ご紹介しますね。
患者さまは20歳の男性の方で、下痢、咽頭痛等の胃腸炎症状で発症されました。風邪だと思い市販薬を飲みながら様子をみておられましたが、1週間後あたりから身体のだるさと足のむくみが出てきたため、心配になり当院を受診されました。身体所見では、下腿浮腫(足のむくみのことです)を認め、胸苦しさを訴えられていたため胸部レントゲンを施行したところ、右肺に胸水(肺に水が溜まってしまった状態です)を認めました。尿検査でも尿蛋白をみとめたことより、腎臓病の合併を疑い総合病院へご紹介したところ、ネフローゼ症候群との診断を頂きました。
ネフローゼ症候群とは、尿の中に大量の蛋白質が出てしまい、それに伴って血液中の蛋白質が減少するため、浮腫ふしゅ(むくみ)、血液中のコレステロールなどの脂質の上昇等が現れる病気です。
初めは風邪と思っていても、その後に思いもよらない怖い病気を合併することがあるので、お風邪をひかれた時はお早目に医療機関を受診してくださいね。