FAQ
健康診断で異常を指摘された方へ
健康診断で異常を指摘された方へ
健康診断の結果を確認したとき、要注意・要検査の項目があるのに、放置していませんか。
こんな方が対象となります
- 過去に受けた健康診断結果を覚えていない
- 毎年健康診断を受けているだけになっている
- 要再検査項目があっても、特に症状は出ていないので医療機関を受診していない
- そもそも健康診断を受けていない
上記に該当される方は要注意です!
健康診断の結果は、あなたの健康状態を知るための貴重な情報です。
しかし、健康診断の結果が返ってきても、項目がよくわからない、症状が出ていないから医療機関を受診していないという方も多いかもしれません。そのような方は注意が必要です。
多くの病気は初期症状が現れず、進行していくため、症状がでたときには重症化している場合も少なくありません。
健康診断は、症状がでていない病気の早期発見と早期治療のカギを握っています。例えば、「がん」や「心疾患」などは早期に発見すれば治療が効果的です。
健康診断結果で異常が指摘されたのに、再検査・精密検査を受けていない方は、ぜひ医療機関で二次検査の受診をおすすめします。
健康診断の結果を無視せず、しっかりと受け入れ、必要な措置をとることで、将来的なリスクや負担を軽減することができます。
当院は地域のかかりつけ内科として二次検査に対応している医療機関です。
健診結果に不安がある方は、お気軽にご相談いただければと思います。
24時間webより予約を取得いただくことも可能です。健康診断で異常が指摘された方は下記よりご予約ください。
健康診断で指摘されやすい異常値の項目
健康診断では、身体中のさまざまな臓器の健康状態を評価するためにさまざまな項目が検査されます。
当院では、異常値が見つかり、不安を抱えている方々に対して、迅速かつ的確な検査、必要な治療を提供できるよう万全の体制を整えています。
血圧
血圧とは、血液が血管内を流れる際に血管の壁にかかる圧力のことを指します。
血圧は、心臓が血液を全身に送り出すポンプの役割を果たすことで生じます。正常な血圧を維持することは心血管系の健康にとって非常に重要です。
放置すると
動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中、腎臓病などのリスク増加
当院できる検査
- 血圧測定
- 血液検査
- 超音波検査
脂質異常症(高脂血症)・・・LDLコレステロール・HDLコレステロール・総コレステロール・中性脂肪(トリグリセリド)
脂質異常症は、血液中の脂肪(脂質)の量が正常範囲から外れている状態を指します。脂質には、主にコレステロールと中性脂肪があります。
コレステロールには、善玉(HDL)と悪玉(LDL)があり、悪玉がコレステロールを運んでくる機能、善玉がコレステロールを外に出す役割を担っています。
放置すると
動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中などのリスク増加
当院できる検査
- 血液検査
- 超音波検査
糖尿病(血糖値・HbA1c)
糖尿病は、血液中の糖(血糖値)が常に高い状態が続く病気です。
私たちの体は食べ物から得た糖をエネルギーに変えますが、糖尿病になるとその変換がうまくできなくなります。
これは、インスリンというホルモンの働きが悪くなったり、十分に作られなくなったりするためです。
放置すると
糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中などのリスク増加
当院できる検査
- 尿糖
- HbA1c
- GA(グリコアルブミン)
- 1.5-AG(1.5-アンヒドログルシトール)
高尿酸血症・・・尿酸値(UA)
高尿酸血症は、血液中の尿酸の量が多くなる病気です。
尿酸は体内で食べ物を分解する際にできる物質ですが、これが多すぎると体内に結晶がたまりやすくなります。
この結晶が関節にたまると、激しい痛みを引き起こす「痛風」という病気になります。
放置すると
痛風、腎臓結石、腎機能低下、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中などのリスク増加加
当院できる検査
- 尿検査
- 血液検査
- 超音波検査
クレアチニン(Cr)・尿素窒素(BUN)・推算糸球体ろ過量(eGFR)
クレアチニンは、筋肉が動いた後に残る老廃物であり、尿素窒素は血液中の尿素に含まれる窒素成分で、タンパク質が利用された後にできる残りかすです。
どちらも体内に不要なもので、通常は尿として体外に排出されます。
これらの数値が高くなるということは、正常に排出されていないということになるため、尿を作る腎臓の機能が低下している可能性があるのではないかと判断します。
腎臓の機能は、eGFR(推算糸球体ろ過量)という指標で評価されます。
eGFRは、腎臓の中にある「糸球体」が1分間にろ過する血液の量を示しており、腎臓がどれだけ老廃物を尿へ排泄できるかを表します。
eGFRは、年齢、クレアチニン値、性別から計算され、この値が低いほど腎臓の働きが悪いことを示します。
健康な腎臓は1分間に90mL以上の血液をろ過しますが、eGFRが60mL/分/1.73㎡未満の場合、腎臓の機能が低下していると考えられます。
放置すると
慢性腎臓病、急性腎不全、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中などのリスク増加
当院できる検査
- 尿検査
- 血液検査
- エコー検査
尿タンパク・尿潜血
タンパク質は私たちの身体を構成する重要な成分であり、健康な状態では尿にほとんど排出されません。
しかし、腎臓に異常が生じると、糸球体という老廃物をろ過する機能を持つ部分がタンパク質を通過させてしまい、尿中にタンパクが出るようになります。
これは腎臓病の初期段階である可能性があり、そのまま放置すると病気が進行し、最終的に透析治療が必要になることもあります。
また、尿に血が混じる尿潜血は、腎臓がんや膀胱がんといった悪性腫瘍、尿管結石などの泌尿器科の病気、あるいは腎炎の可能性を示唆します。
放置すると
慢性腎臓病、急性腎不全、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中などのリスク増加
当院できる検査
- 尿検査
- 血液検査
- 超音波検査
ビリルビン・AST(GOT)・ALT(GPT)・γGTP・ALP、アルブミン
これらの項目は、肝臓に異常や機能低下が見られるときに、高くなったり低くなったりします。
肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、病気が進行してもなかなか症状が現れにくい臓器です。
何らかの症状が出たときには、病気がかなり進行している可能性があるため、健康診断での早期発見が非常に重要です。
放置すると
慢性肝炎、肝硬変、肝細胞がん、胆のうがんなどのリスク増加
当院できる検査
- 血液検査
- 超音波検査
貧血(血色素量・赤血球量・ヘマトクリット)
貧血の診断に一般的に用いられているのは、血液中のヘモグロビン濃度(血色素量)です。
貧血の原因としては、鉄分不足が最も一般的ですが、体内で出血が起こっている場合もあります。
出血の原因としては、胃潰瘍、胃がん、大腸がんなどの消化器系の疾患や、女性に特有の子宮筋腫などの婦人科系の病気が挙げられます。
また、血液がん(悪性疾患)の際にも貧血が起こることがあります。
放置すると
消化管出血、癌、慢性腎臓病、心不全などのリスク増加
当院できる検査
- 血液検査
膵臓(アミラーゼ、リパーゼ)
膵臓の働きを判断するのに役立つのが血液検査の「アミラーゼ」と「リパーゼ」の項目です。
アミラーゼは膵臓から分泌される消化酵素で、十二指腸に分泌され、でんぷん(糖類)を分解します。
リパーゼも同様に膵臓から分泌される消化酵素で、十二指腸に分泌され、脂肪を分解します。
しかし、膵臓に何らかの異常がある場合、アミラーゼ値やリパーゼ値が異常になることがあります。
膵臓の異常は見つけにくく、進行すると命にかかわる危険性があるため、異常が見られた場合には早めに医療機関を受診することが重要です。
放置すると
慢性膵炎、すい臓がんなどのリスク増加
当院できる検査
- 血液検査
- 超音波検査
- レントゲン検査
心電図
心電図は心臓の電気信号を波形として記録する検査です。健康診断では、主に「不整脈」などの心臓の異常を調べる目的で行われます。
特に心筋梗塞や狭心症発作の際には、心臓の電気的活動に異常が生じるため、異常波形が現れます。
心電図に異常がない場合でも心臓病を完全に否定することはできません。心電図は瞬間の波形しか記録できないためです。
当院では、健康診断で異常が指摘された方はもちろん、異常がなくても心臓に症状がある方に対して、24時間持続的に心臓の波形を計測するホルター心電図を使用し、精密な検査を行います。
心電図異常が指摘された方や症状がある方は、お気軽にご相談ください。
放置すると
不整脈、心筋梗塞、狭心症、心筋症などのリスク増加
当院できる検査
- 心電図
- 負荷型心電図
- ホルター心電図
- 超音波検査