寝起きの悪さと睡眠時無呼吸症候群の関連性
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寝起きの悪さと睡眠時無呼吸症候群の関連性
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「朝起きてもすっきりしない」「目覚ましを何度も止めてしまう」──こうした寝起きの悪さは、単なる夜更かしではなく睡眠時無呼吸症候群(SAS)が原因かもしれません。
SASでは睡眠中に呼吸が止まり、そのたびに脳が覚醒します。眠りが断片化されるため、どれだけ長時間寝ても“質の悪い睡眠”になり、朝の目覚めが悪くなるのです。
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なぜ寝起きが悪くなるのか
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深い睡眠がとれない
無呼吸による覚醒反応の繰り返しでノンレム睡眠が不足します。脳も体も十分に休めず、寝起きがつらくなります。
酸素不足の影響
低酸素状態が続くと、脳や筋肉に疲労が残り、起床時のだるさや頭痛につながります。
ホルモンバランスの乱れ
成長ホルモンや代謝に関わるホルモンの分泌が妨げられ、疲労感や倦怠感が強まります。
典型的な症状
- 朝起きても「寝た気がしない」
- 起床時に頭痛や口の渇きがある
- 午前中は頭が働かず仕事や勉強に集中できない
- 休日は昼まで寝ても疲れが取れない
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放置した場合のリスク性
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寝起きの悪さが続くと、慢性的な疲労・抑うつ・生活習慣病のリスクが高まります。
特に仕事や運転中の集中力低下は大きな事故につながる危険があります。
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検査と治療
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検査では呼吸停止の回数・酸素濃度・睡眠の質を詳細に評価します。
治療により呼吸が安定すると、熟睡感が得られ、朝の目覚めが改善します。受診の目安
- 7〜8時間寝てもスッキリしない
- 起床時に頭痛やだるさがある
- 日中も眠気が強く、居眠りしてしまう
これらが重なる場合、SASを疑って受診することが大切です。