睡眠時無呼吸症候群になりやすい方

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  • 睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、決して特殊な病気ではなく、気づかないうちに多くの人がかかっている可能性のある病気です。
    特に、ある体質や生活習慣を持っている方は発症リスクが高くなります。ここでは、SASになりやすい方の特徴を詳しくご紹介します。

  • なりやすい方の特徴

  • 体型や首回りの特徴

    肥満体型(特に内臓脂肪型)

    首やのど周囲に脂肪がつくと、気道が圧迫されやすくなり、無呼吸や低呼吸が起こりやすくなります。BMIが25以上の方は要注意です。

    首が太い・短い

    首回りのサイズが大きいと、それだけで気道が狭まりやすくなります。特に男性で首回りが40cm以上ある場合、SASの可能性が高いと言われています。

    年齢と性別

    中高年男性

    男性は女性に比べてSASの発症率が2〜3倍高いとされています。加齢とともに筋肉の張りが低下し、気道が閉じやすくなるのも一因です。

    閉経後の女性

    女性は閉経までは比較的少ないですが、閉経後はホルモンバランスの変化により、SASのリスクが急激に高まります。

    生活習慣の影響

    飲酒習慣

    就寝前のアルコール摂取は、のどの筋肉を弛緩させ、気道閉塞を招きます。寝酒の習慣はSASを悪化させる大きな要因です。

    喫煙

    喫煙による慢性的な気道の炎症や腫れは、気道を狭め、呼吸障害を助長します。

    不規則な生活リズム

    夜更かしや昼夜逆転生活は睡眠の質を下げ、SASの症状を強める原因となります。

    体の構造による要因

    下あごが小さい・後退している(小顎症)

    舌が気道に落ち込みやすく、呼吸が妨げられる可能性があります。

    扁桃腺やアデノイドの肥大

    特に子どものSASの主な原因となります。大きな扁桃腺やアデノイドが空気の通り道をふさいでしまうためです。

    家族歴や遺伝的な影響

    家族にSASの方がいる

    骨格や体型が似るため、同じようにSASを発症する可能性があります。また、いびきや無呼吸は家族の指摘で気づくことも多いため、家族歴は重要な手がかりとなります。

    他の病気との関連

    高血圧、糖尿病、脂質異常症

    これらの生活習慣病はSASと深く関係しており、互いに悪化させる関係にあります。

    心不全、不整脈、脳卒中の既往

    循環器系の病気を持つ方は、SASを合併しているケースが多く、特に注意が必要です。

    子どもにも起こるSAS

    「SAS=大人の病気」と思われがちですが、実は小児にも起こります。特にアデノイド肥大や扁桃腺肥大がある子どもは、睡眠中に呼吸が妨げられ、発育や学習への影響が出ることもあります。

  • まとめ

  • 睡眠時無呼吸症候群は「肥満体型の中高年男性」に多いといわれていますが、それだけにとどまりません。
    女性や子ども、痩せ型の方でも体の構造や生活習慣によって発症することがあります。
    「大きないびき」「日中の強い眠気」「朝の頭痛やだるさ」 がある方は、SASの可能性を疑い、早めに検査を受けることが重要です。